A realist in an ideological age

ゆとり世代が考えたこと,学んだことを記録するブログ

力学の考え方 #1

力学の問題を考えるときにやること

1.座標を決める
        (自分で議論しやすいように決める.こう決めなければいけない,などというものではない)
2.力を正しく見つける.
  ここで言う力とは,物体の運動を変化させるベクトル量であり
     具体的には”重力相互作用”と”電磁気相互作用”である.
3.運動方程式(EOM:Equation Of Motion)を立てる
4.EOMを”解かなくても分かる”事を読み解く
  (運動量保存やエネルギー保存など)
5.必要に応じて,EOMを解く

私の経験では,初学者に2を丁寧に教える人,書籍が少ないと思います.それをすっとばして3や5に行ってしまうと,少し複雑な設定になると対応できなくなります.


1や4は,初心者のうちは適切に理解はできないと思うので,徐々に身につけて行けばいいと思います.
しかし,2が初心者にきちんと教えられていないことは重大な問題です.

初心者が,”作用・反作用”と”力の釣合い”の区別がついていない例を多数見かけます.これは2をきちんと教えてもらっていないことに起因すると考えます.